宇樽部キャンプ場 レビュー 非日常を味わえるキャンプ場 フリーサイトの使用感や場所取りのポイントを解説

うたるべキャンプ場

この記事では、青森県十和田市にある宇樽部キャンプ場について、使用感や利便性、魅力などsasa家の独自目線で書いていきます。実際に使用し感じた点など記事にしましたので、最後まで読んで頂けると嬉しいです。


宇樽部キャンプ場


青森県十和田市の十和田湖畔にある宇樽部キャンプ場。東北だけでなく、ハイシーズンになると全国からキャンパーや観光客が集まる人気のキャンプ場です。

周辺には食事処やお土産処、遊覧船乗り場、緑に囲まれた美しい十和田神社などがある休屋地区があり、樹林や岩をかき分け流れる清流や滝を見ることができる景勝地・奥入瀬渓流があります。キャンプ場からは距離があるため、車で移動する必要があります。

周辺に病院はなく、大手のコンビニもありません。最寄りの市街地まで車で最低50分程度はかかります。休屋周辺に地元のお店(田子屋商店、木村ストア)がありますが、なかなか強気な価格設定となっています。管理棟では薪や食料品の販売、キャンプ道具のレンタルが利用可能ですが、こちらも価格的に突発的な利用に留めた方がよいと思います。十和田湖周辺に入るまでに食料品などの買い出しは済ませておくのが無難です。

タイトル写真は晩秋のブルーモーメントに撮れた、湖畔側フリーサイトの1枚です。湖を囲う外輪山の奥にうっすらですが八甲田山が見えます。自然の景観を壊さないように適度に整備された場内、十和田湖に面した抜け感のあるサイト、澄んだ空気感など全ての要素が非日常的な時間を味あわせてくれます


魅力ポイント


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写真はキャンプ場内の半島に佇む一本柳。朝の空気感と湖面の反射で別世界のような雰囲気になります。当ブログのトップ画にもなっています。

湖畔サイトは東側に向いているため、天気の良い日は朝焼けが最高に綺麗です。

紅葉の季節は更に格別で、サイトから外輪山一面に広がる紅葉を堪能することができます。気候条件によりますが紅葉のピークは例年10月の第3〜4週あたりとなっています。宇樽部キャンプ場が最も混み合うシーズンです。

宇樽部キャンプ場の最大の魅力は美しい景観と澄んだ空気感に尽きると思います。また、場内では湖畔で楽しむ十和田サウナやカヌー体験などの自然体験ツア)もできます。sasa家も秋・冬にキャンプをしながら、こちらのサウナを体験させて頂きました。暑さを我慢してから、水風呂代わりの十和田湖に飛び込む体験は他では味わえないかもしれません。飲み物やサウナハット等の装備は全て用意して頂けるため、ほぼ手ぶらで参加できるのも嬉しい点です(水着は必要です)。

キャンプ場内は湖畔に面しているため、キャンプサイトからダイレクトにSUPやカヌーを使用できます。安全のため、ライフジャケットの着用が義務付けられています。紅葉シーズン早朝の十和田湖でカヌーやSUPクルージングはそれはもう最高の一言に尽きます。しっかりリードに繋いでいればペット可です(コテージは不可)。


場内設備


トイレ、炊事場、灰捨て場、ゴミ捨て場、シャワー(3分100円、一時停止なし)・ランドリー棟(無料備え付けドライヤーあり)が完備しており、手入れが行き届いている高規格なキャンプ場です。炊事場には据え置きの洗剤とスポンジが置いてあり、足を洗う用のホースが設置されています。灰捨て場とゴミ捨て場は炊事場内にあり、ゴミは分別すればほぼ全ての種類を捨てていくことができます。

管理棟周辺ではwifiを使用することが出来ますが、基本的に場内は携帯電話の電波は弱めです。湖畔サイトの方では対岸の?十和田市の公式wifiを拾うことができますが、やや安定しない印象です。

公式HP

予約


宇樽部キャンプ場公式予約ページなっぷから予約が可能です。公式HPからは先行予約が可能です。決済はオンラインクレジットカード決済だけでなく、現地決済も可能です。

フリーサイト料金

宿泊 チェックイン11:00〜 チェックアウト〜10:00
310円に以下を加算方式
駐車料金:大型車1040円 普通車520円 トレーラー520円 二輪車105円
テント210円/張 タープ210円/張

日帰り チェックイン日の出〜 チェックアウト〜17:00
150円に以下を加算方式
駐車料金:大型車520円 普通車260円 トレーラー260円 二輪車52円
テント210円/張 タープ210円/張


入場・場所取りについて ※重要!


チェックインは11:00〜になります。11:00以降に入場する場合は、管理棟まで進んで受付でOKです。宇樽部キャンプ場は地元でも人気のキャンプ場です。良い景色を見渡せるサイトや過ごしやすいサイトは激戦地で、場所取りが重要になります。

場所を取るために重要なポイントはキャンプ場への到着時間です到着順に入場となるため、チェックイン時間より早い時間に来た方が良いです。早めに到着した場合、キャンプ場入り口で待機することになります。キャンプ場の正面入り口の左側を起点として、順に縦列駐車をして待機します。11:00少し前になると、管理人さんが予約の有無の確認を行い、サイトカードとキャンプ場利用の注意書きを渡してくれます。管理人さんの合図があったら入場です。受付は管理棟で行いますが、場所取りをしてテントなどを設営してから受付でOKです。

経験則になりますが、平日はおおよそ10:00〜10:30、土日やハイシーズンであれば朝9:00くらいから並んでいる強者さんもいます。ここぞという時の宇樽部は早めに到着するようにした方が良いと思います。


フリーサイト


通路や植物の植生を妨げない場所であれば、好きな場所にテントを張ることができます。スペースがあればサイト脇に車を横付けすることも可能です。湖側で日の出を楽しんだり、森側で木陰を楽しんだりと、好みに合わせて場所が選べます。


湖側フリーサイト

湖側は基本的に土と砂利のサイトで芝生エリアなどはありません。そのため、設営時に割とテントが汚れたり、擦り傷が付いたりすることもあります。雨が降ると土が跳ねて、道具が尋常じゃないほど汚れてしまうことも・・・。また、樹木の根が地表に剥き出しになっているところが多いため、場内を歩く時や車高の低い車での走行は注意が必要です。

しかし、湖畔から望む十和田湖と外輪山の山々の景色は本当に絶景です湖側フリーサイトは十和田湖や山々、朝焼けなどの絶景を見たい、SUPやカヌーを楽しみたい方におすすめできます。以下に湖側フリーサイトの写真を、設営禁止の共有エリアからサウナエリアの方向に順に掲載します。

共有エリア(設営禁止エリア)・進入防止用の切り株が置いてあるすぐ左横のサイトです。おそらく湖側フリーサイトの中で最も設営可能面積が広い場所になります。3〜4テント張れるためグループキャンプにも適してします。難点は湖側に向かって傾斜あり、平らなところがほぼないです。朝焼けを眼前に捉えることができますが、正面に遊覧船の船着場があるため、人工物が視界に入るのが少し残念ポイントです。

1枚目の左隣付近のサイトです。このあたりから通路の妨げにならない様に設営するスペースが限られてきます。スペースは程々ですが、このあたりは平なところが多いです。外輪山が眼前に鎮座するため、新緑や紅葉を楽しむことができます。サイトの右斜めに朝日を望むことができます。

上の写真から左に進んだあたりです。tentipi zirkon7 light(テンティピ ジルコン7 ライト)とjeepが並んでいます。jeepが停車しているところが通路となっているので、テントが設営できるスペースは余裕があるとは言えないかもしれません。この辺りも平らなところが2・3箇所あります。

上の写真から左に進んだ、湖畔で最後に平らなところです。HILLEBERG ATLAS(ヒルバーグアトラス)やNordisk Reisa6(ノルディスク レイサ6)が張れるほどの広さがあり、ここも比較的平らなところです。タイトル写真の撮影場所もここです。奥行きがあるので壮大な景色を眺めることができます。sasa家が一番おすすめする場所です。


森側フリーサイト

森側フリーサイトを厳密にこの辺りです、と伝えるのは難しいのですが、①②コテージ前や③④コテージ周辺、④コテージからオートサイト⑩あたりまでだと思われます。おすすめは①②コテージ前です。sasa家は景観を主に重視するため、④コテージからオートサイト⑩あたりまでを使用した経験はありません。③④コテージ周辺は使用したことはありますが、宇樽部を楽しみに来たのであればここじゃないな、というのが正直な感想です。

写真は①②コテージ前のサイトです。このあたりのサイトは①②コテージ側から上下2段様になっていて、雰囲気も良く、比較的平らなところ多いです。湖畔フリーサイトよりは樹木の根などの障害物が少ない印象です。上下段あわせて広く場所を取ることができれば、大きめなテントも3〜4張りはできるので、グループキャンプにも良い場所です。

樹々に遮られていて湖を望むことはできませんが、少し下るとすぐに湖へアクセスできるためSUPキャンプなどにも向いています。また、場内設備へのアクセスが良く最もストレスが少ないサイトかもしれません。森側フリーサイトは利便性がよく、森の雰囲気を楽しみたい方におすすめできます。

十和田湖は6・7月あたりに「やませ」と呼ばれる太平洋側からの湿った冷たい空気が流れてきます。この影響で湖畔側は強風が吹き荒れていることも多いです。風が強い時は無理に湖畔側に設営せず、防風林となる木々がある森側フリーサイトを使うのが良いかもしれません。


終わりに


宇樽部キャンプ場は、四季折々の変化を楽しむことができる素晴らしいキャンプ場だと思います。市営のため利用料金が安いのもかなり嬉しいポイントです。記事中にも何度も書いていますが、その美しい景観と澄んだ空気感で非日常を味わうには最高の環境の一つです。満喫するためには場所取りがとても大事になりますが、一度は訪れる価値があると思います。十和田湖周辺の秋田や青森に訪れた際は是非、利用してみてください!

本記事は随時アップデートしていきます。今回の記事が少しでも参考になれば嬉しいです。地元秋田や東北のキャンプ場について、主にInstagramで情報を発信していますので、フォロー頂けたら励みになります。よろしくお願いいたします。


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