
キャンプやアウトドアを愛する皆さんなら、一度は耳にしたことがあるはず。
「ヒルバーグ」というスウェーデンのテントメーカーの名前を。
「究極のテント」「一生モノのギア」と称され、高い機能性、圧倒的な堅牢性、唯一無二のデザインは、世界中のキャンパーや冒険家たちの憧れを集めています。
その分、価格も決して安くはありません。
そんな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、自分達も実際にヒルバーグのテントを使用し、多くのヒルバーグテントユーザーからお話を聞いてきたSASA家が、ヒルバーグテントの人気モデルを徹底的に掘り下げます!
各モデルのメリット・デメリットを明確にし、あなたのキャンプスタイルに最適なテントを見つけるための選び方を詳しく解説し、徹底サポートします。
「究極の相棒」ヒルバーグを手に入れて、これからのキャンプライフを最高のものにしましょう!
ヒルバーグを選ぶ理由|「価格」を超える価値とは?

ヒルバーグテントは決して安価ではありません。
しかし、その価格には確かな理由と、それ以上の価値が詰まっています。
SASA家が考える、ヒルバーグテントを選ぶべき大きなメリットは以下の3点です。
メリット1|圧倒的な耐候性と堅牢性
ヒルバーグテントの最大の特長は、圧倒的な耐候性にあります。
それは使用されている素材やパーツに徹底的にこだわり抜いているからです。
- 引裂強度に優れたケルロン生地は、軽量ながら信じられないほどの強度
- 強風や豪雨、積雪などの過酷な条件下でも、テントが潰れたり破れたりする心配がない
- Helinox製品を製造しているDAC社製を使用
- 一般的なポールより軽く丈夫で、本数は少なくても高い堅牢性

ヒルバーグテントは下位グレードでも、引き裂き強度が12kg/26.5lbと、通常のテントと比べ4〜6倍以上!
一般的なポリウレタンコーティングテントの耐用年数が一般的に3・4年と言われているのに対し、シリコンコーティングされているヒルバーグは加水分解に強く、耐用年数は10年以上と言われています。
一般的なテント価格を5〜10万とした場合、一年あたりのコスパは1万前半〜2万半ば。
ヒルバーグを30万とした場合、一年あたりのコスパは3万以下!
長期的に見れば価格差は大きくないです。
何よりヒルバーグは珍しく「資産性」があり、リセールバリューが非常に高いです。
モデルによっては購入時の2倍以上の価格で取引されているものもあります。

どんな強風でも、ヒルバーグテントが裂けたという話は聞いたことがないよ♪

友人が、約25年も前に作られたヒルバーグテントを使っているけど、劣化はほとんどなく、縫い目やテント生地から水が沁みて来ることもないってさ✨
メリット2|設営・撤収のしやすさ
「頑丈なテントは設営が難しいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、ヒルバーグテントは、シンプルかつ効率的な設営システムも魅力です。
- ポールをスリーブに通すだけで設営が完了 ※モデルによる
- ポールとスリーブが色分けされており、迷うことなくスムーズに設営可
- インナーテントは吊り下げ式で一体型、フライとインナーを同時に立ち上げ可能 ※1
- 雨の日でもインナーを濡らさずに設営・撤収ができる
※1.別売りのフットプリント(グラウンドシート)も一度付けると、一体型になります。
設営・撤収にかかるストレスが少ないことは、キャンプの満足度を大きく向上させます。
これは、経験者ほど実感します。

他のテントにあまりないアウター・インナー・グラウンドシートの一体構造!
この楽さを経験しちゃうと、もう他のテントに戻れなくなってしまいます..
メリット3|永く使える「一生モノ」の品質
ヒルバーグは、パーツの細部まで徹底的に品質にこだわっています。
アフターフォローも万全で、適切な手入れをすれば、何十年も使い続けることができる耐久性を持っています。
- すべてのステッチが4枚の生地を通り抜け、堅牢さと耐水性が高い
- アウターに通常のテントにあるシームテープがない(インナーテントにはあり)※
- ミシンは針の周囲に冷却ジェットを当て、摩擦熱で縫い目の穴が大きくなるのを防止
※シームテープは経年で加水分解し、劣化すると取り除き、張り替える必要あり。


他メーカーのシルナイロン製テントと違い、この縫い目処理のため、縫い目から水が沁みてきたり・滴るということが一切ないです。
- 万が一の修理やパーツ交換も、手厚いサポート
- 長く使えるからこそ、結果的に高いコストパフォーマンス
日本では、A&Fが正規販売店になっています。
万が一、破損やパーツの紛失があった場合は対応してくれます。
- シンプルながらも洗練されたフォルムは、飽きがこない
- 唯一無二の存在感を放ち、所有する喜び

本当に他のテントに目移りしなくなり、買い替えたりしなくなりますよ!
ヒルバーグのデメリット|購入前に知っておくべきこと
もちろん、完璧なテントというものはありません。
ヒルバーグテントにも、購入前に理解しておくべきデメリットが存在します。
デメリット1|「価格」は高価
一般的なテントと比較すると数倍の価格設定で、手軽に購入できません。

品質と耐久性からくる長期的なコスパを考慮すれば、決して法外な価格ではないかも..
デメリット2|重量と収納サイズ
堅牢さゆえに、一般的なテントと比べて重量がかさみ、収納サイズも大きめになる傾向があります。
タフな構造を持つ一部のモデルは、バイクキャンプやUL(ウルトラライト)を追求する登山家には不向きです。

自分の運搬手段やキャンプスタイルを事前にしっかり考慮し、モデルを選ぼう!
デメリット3|結露の可能性
ヒルバーグに限ったことではありませんが、完璧な防露性能を期待すると、条件によっては気になる場合があります。

一般的なテントの幕体は地面から離れていることが多いですが、ヒルバーグの幕体側面は地面まで到達しているため機密性が高いです。

過酷な環境ではその恩恵は大きいけど、通常の使用では結露しやすいかも..
ヒルバーグの選び方|自分に合う一張を見つけるために
ここまで各モデルの特性を見てきましたが、実際にどのモデルを選べば良いのか迷う方もいるでしょう。
ここでは、ヒルバーグテント選びで失敗しないための3つのステップをご紹介します。
ステップ1|「キャンプスタイル」を明確に
例えば、
というように絞り込めます♪
ステップ2|「カラーレーベル」を理解する
ヒルバーグのテントには、強度の違いを示す「カラーレーベル」があります。
- ブラックレーベル:極限の耐久性と機能性を追求したモデル(例:ケロン、スタイカ)
- レッドレーベル:高い強度と軽量性のバランスが取れたモデル(例:アラック)
- イエローレーベル:軽量性を重視し、比較的温暖な気候での使用に適したモデル(例:ニアック)
- ブルーレーベル:極限の耐久性と機能性を追求し、個別の用途や拡張性に特化したモデル(例:アトラス)

雪山や極地での使用を考えているならブラックレーベル
3シーズンキャンプ中心ならレッドレーベルやイエローレーベルも選択肢になるよ!
ステップ3|予算と相談し、最終決定
ヒルバーグテントは高価ですが、その価値は十分にあります。
無理のない範囲で最高の選択をすることが重要です。

初期費用を抑えたいなら、中古市場を狙うのも一つの手だよ

本当に必要なスペックを見極め、オーバースペックなモデルを選んで後悔しないよう注意!
【徹底比較】ヒルバーグ全人気モデル!あなたのスタイルに合うのは?
いよいよ、ヒルバーグの人気モデルを徹底比較します。
各モデルの特性を理解し、あなたのキャンプスタイルに最適な「一幕」を見つけましょう!
ヒルバーグ 比較一覧表
項目 | アトラス | ケロン4GT | スタイカ | アラック | ウナ |
---|---|---|---|---|---|
画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
レーベル | ブルー | ブラック | ブラック | レッド | レッド |
構造 | 大型ドーム型 | トンネル型 | 自立式ドーム型 | 自立式ドーム型 | 自立式ドーム型 |
サイズ | 室内最大高/200cm、広さ/15.5㎡ 収納時:約縦57×横46×厚み25cm | 室内最大高/110cm、フロア広さ/4.6㎡ 前室広さ/3.3㎡+1.6㎡、収納サイズ/φ23×53cm | 室内最大高/105cm、フロア広さ/3.2㎡ 前室広さ/0.9㎡×2、収納サイズ/φ18×53cm | 〈アラック2〉室内最大高/105cm、フロア広さ/2.8㎡ 前室広さ/0.8㎡×2、収納サイズ/φ18×51cm 〈アラック3〉室内最大高/110cm、フロア広さ/3.8㎡ 前室広さ/0.8㎡×2、収納サイズ:19φ×53cm | 室内最大高/100cm 、フロア広さ/2.5㎡ 収納サイズ/φ15×50cm |
収容人数 | 8〜10人(最大12人) | 4人 | 2人 | 〈アラック2〉2人 〈アラック3〉3人 | 1人 |
前室の有無 | オプションで追加(ベスタビュール) | トンネル型前室2ヶ所(GTは特に広い) | 2箇所(より広々) | 2箇所(十分な広さ) | なし(インナー内に荷室スペース) |
最大重量 | 10.5kg | 5.5kg | 4.0kg | 〈アラック2〉3.3kg 〈アラック〉3.7kg | 2.0kg |
テント素材 | Kerlon2500 | Kerlon1800 | Kerlon 1800 | Kerlon1200 | Kerlon1200 |
ポール径 | 12mm | 10mm | 10mm | 9mm | 9mm |
特徴 | 立てる広い空間、拡張性、ベースキャンプ基地、多用途 | 強靭なトンネル型、大型前室の利便性、軽量性と強度の両立 | 究極の堅牢性と居住性、過酷な環境での絶対的信頼性 | 軽量性と堅牢性のバランス、汎用性の高さ、2つの前室 | ソロの極限での安心感と自由度、最軽量クラス |
用途 | 大人数キャンプ、ベースキャンプ、イベント、厳冬期長期滞在 | 厳冬期、長期遠征、少人数グループキャンプ | 通年キャンプ、極地遠征、厳冬期登山、ベースキャンプ | 通年キャンプ、冬期登山、長期遠征、ベースキャンプ | 通年キャンプ、ソロ冬期登山、ULキャンプ |
定価 | ¥608,300 | ¥363,000 | ¥283,800 | 〈アラック2〉¥270,600 〈アラック3〉¥302,500 | ¥187,000 |
ECサイト | Amazon 楽天 Yahoo | Amazon 楽天 Yahoo | Amazon 楽天 Yahoo | 〈アラック2〉 Amazon 楽天 Yahoo 〈アラック3〉 Amazon 楽天 Yahoo | Amazon 楽天 Yahoo |
※定価は2025年時点のものです。
HILLEBERG ATLAS(アトラス)

タイプ:大型ドーム型シェルター(フロアレス)
人数:8人以上(多人数対応)
レーベル:ブルー
定価:¥608,300
- ヒルバーグのフラッグシップモデル
- 圧倒的な広さ、堅牢性、耐風性で、基地のような存在感
- 拡張性に優れていて、別売りのインナーテントやコネクターで拡張可能
- 圧倒的な居住空間:多人数でのグループキャンプや長期滞在に最適
- 驚異的な耐風・耐雪性:どんな悪天候下でも揺るがない安心感
- 拡張性:アクセサリーで、様々な使い方が可能
- 非常に高価: ヒルバーグの中でも最高峰の価格帯。
- 重く、大きい: 設営は複数人が楽 ※慣れると一人でもできる
- フロアレス: 別途グランドシートやインナーテントが必要
- 大人数でのグループキャンプ
- ベースキャンプ設営
- ワークショップ
- 長期滞在
など、究極の居住空間と堅牢性を求める方

HILLEBERG KERON 4GT(ケロン)

タイプ:4シーズン対応トンネル型テント
人数:4人用(4GT)
レーベル:ブラック
定価:¥363,000
- ヒルバーグを代表するトンネル型テント
- 軽量で設営しやすく、居住性と耐候性のバランスが非常に優れる
- GTモデルは広い前室が魅力
- バランスの取れた性能:居住性、耐候性、軽量性の全てが高水準
- 広い前室(GTモデル):荷物置き場や調理スペースとして活用できる
- 高い汎用性:長期縦走からファミリーキャンプまで幅広く対応
- トンネル型なので設営場所がある程度の広さが必要
- 長期縦走
- ファミリーキャンプ
など、オールシーズン対応でバランスの取れた高性能テントを求める方

▼ HILLEBERG KERON 4GTのレビュー記事はこちら
HILLEBERG STAIKA(スタイカ)

タイプ:4シーズン対応自立型ドームテント
人数:2人用
レーベル:ブラック
定価:¥283,800
- 強風に強い自立式ドームの代表格
- 非常に頑丈なポール構造で、悪天候下でも抜群の安定性を誇る
- 設営がシンプルで撤収も容易
- 最高の耐風、耐雪性: どんな場所でも設営可能
- 設営のしやすさ: ポールを通すだけで自立、ペグダウンなしでも形になる
- 堅牢性: 極地での使用にも耐えうる頑丈さ
- トンネル型に比べると、同人数で前室がやや狭い
- 他のモデルに比べて、やや重い
- 雪山登山
- 厳冬期のキャンプ
- 強風地帯でのキャンプ
どこでも設営できる安心感を求めるソロ〜デュオキャンパー

HILLEBERG ALLAK(アラック)

タイプ:4シーズン対応自立型ドームテント
人数:2人用
レーベル:レッド
定価:〈アラック2〉¥270,600 〈アラック3〉¥302,500
- スタイカの堅牢性を保ちつつ、軽量化と居住性を追求したモデル
- 前後に出入り口と前室があり、使い勝手が良い
- 軽量ながら高い自立性:登山や移動の多いキャンプに最適
- 出入りがしやすい2つの出入り口:快適な動線
- 広い前室:荷物置き場や調理スペースとして活用できる
- スタイカほどの極限的な耐風性はない ※日本の気候では、十分すぎる性能
- 登山、バックパッキング
- 移動の多いキャンプ
軽量性と快適な居住空間を両立したいソロ〜デュオキャンパー


HILLEBERG UNNA(ウナ)

タイプ:4シーズン対応自立型スクエアテント
人数:1人用
レーベル:レッド
定価:¥187,000
- ソロキャンプに特化した自立型ドームテント
- 一人用ながら十分な居住空間と前室があり、十分な耐候性
- ソロテントとしては破格の居住性:広々とした居住空間
- 究極の耐候性:どんな天候でも安心できるソロシェルター
- コンパクト収納:バックパッキングにも対応可能
- ソロテントとしては高価
- 重量も一般的なソロテントよりは重め
- ソロキャンプで最高の快適性と安心感を求める方
- 悪天候でもソロを楽しみたい方
- 贅沢なソロ空間を追求する方

まとめ|ヒルバーグは「間違いのない」究極の選択!

ヒルバーグテントは、どんな過酷な自然の中でもキャンパーを守り、思い出を共に創り上げてくれる、まさに「究極のテント」。
細部までこだわり抜かれ、探求された機能とデザインは、美しささえ感じてしまいます。
キャンプを楽しんでいる人たちが、これほどまでにヒルバーグを使っているのを目の当たりにすると、それだけの価値があるんだと確信させられます。
ヒルバーグだけに限った話ではないですが、本当に良いものを使っていると同じものを使用している人たちと繋がりを持つ機会に恵まれることもあります。
ヒルバーグは家族や普段の生活、職場以外ではなかなか得られない同じ趣味を持つ人との繋がりを持たせてくれる素敵なプロダクトだと思うのSASA家だけでしょうか?
キャンプを楽しむ全ての方に、自信を持って「買い」と言えるテントです。
今回ご紹介した各モデルの特性と選び方を参考に、あなたのキャンプスタイルに最適な一幕を見つけてください。
高価だからこそ、後悔のない選択を。
一度手に入れれば、その堅牢性と快適さにきっと感動するはずです。
以上です!最後まで読んで頂きありがとうございました♪
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- HILLEBERG ATLASのレビュー記事はこちら
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