
はじめに|ヒルバーグ・アラックはどんなテント?オールラウンドなテントの真価
「どんな天候でも安心して使える、信頼できるテントが欲しい…」
「設営が簡単で、場所を選ばない自立式のテントを探している…」
「ソロでもデュオでも快適に使える、汎用性の高いテントってあるのかな?」
「高価なテントだからこそ、購入前にアラックの本当の評価を知りたい…💦」
こんな悩みを抱えていませんか?
スウェーデンの老舗テントメーカー・ヒルバーグ(Hilleberg)が誇る「アラック(Allak)」は、4シーズン対応の堅牢性、完全自立式の高い設営性、そして2人(または3人)で快適に過ごせる居住性を兼ね備えた、まさにオールラウンドなテントとして世界中のキャンパーや登山家から絶大な支持を得ています。
この記事では、ヒルバーグ・アラックの魅力を徹底的にレビュー。気になる設営方法、居住性、冬キャンプでの使用感、そして同じく人気の高いスタイカやウナ、アラック2・3との比較まで、購入を検討しているあなたが知りたい情報をすべて解説します。
※この記事はアフィリエイトリンクを含みます。
ヒルバーグテントにおけるアラックの位置付け|オールラウンドな「レッドレーベル」

ヒルバーグのテントには、強度や適応環境を示す「レーベルシステム」が採用されています。「レッドレーベル」「ブラックレーベル」「イエローレーベル」「ブルーレーベル」の4つがあり、アラックはヒルバーグのテントラインナップの中でも、高い強度と汎用性を持つ「レッドレーベル」に属します。
レッドレーベル(Red Label)とは?アラックの堅牢性の秘密
レッドレーベル(Red Label):
ヒルバーグのテントの中でも、あらゆる季節に対応する耐久性と安定性を備えつつ、軽量であることを重視したモデルが揃うレーベル。
レッドレーベルテントはそれほど過酷ではない環境での長期及び短期の使用に適したモデル。軽量化に重点が置かれているため、過酷な環境や厳しい状況下での長期に渡る活動には向いていません。

激しい嵐に耐える能力は一般的なテントより秀でているよ。ベテランキャンパーは、強さと引き換えに軽さを取り、過酷な状況下での使用にレッドレーベルテントを選ぶ場合もあるよ!
アラックの立ち位置:
アラックは、レッドレーベルの中でも「2人または3人(※)」に特化し、「完全自立式」というのが最大の強み。※アラック2とアラック3の二つのラインナップ。
悪天候下やペグが効きにくい場所(岩場、雪上、ウッドデッキなど)でも迅速かつ確実に設営できることが最優先されています。
👇 ヒルバーグ アラック の価格をチェック 👇
カラーラインナップ
現行カラー

アラックは2・3共にサンド、グリーン、レッドの3色のラインナップとなっています。各色、旧カラーは存在します。
限定カラー

日本国内では販売はありませんが、アラック3のみパープルカラーが存在します。

レアカラーだと思いますが、身近に持っている方が2人もいるので、レア感の薄いSASA..
仕様・性能
アラック2

アラック3

◾️サイズ
〈アラック2〉
室内最大高/105cm
フロア広さ/2.8㎡
前室広さ/0.8㎡×2
収納サイズ/φ18×51cm
〈アラック3〉
室内最大高/110cm
フロア広さ/3.8㎡
前室広さ/0.8㎡×2
収納サイズ:19φ×53cm
◾️重量
〈アラック2〉
最小重量(総重量)/2.8kg( 3.3kg)
〈アラック3〉
最小重量(総重量)/3.2kg( 3.7kg)
◾️材質
〈アラック2・3〉
アウターテント 12kg/26.5lbの引裂強度を持つKerlon1200
インナーテント 30デニール リップストップナイロン 耐久撥水加工(DWR)
ポール DAC社の Featherlite NSL 9mmポール
◾️収容人数
〈アラック2〉
2人
〈アラック3〉
3人
ヒルバーグのテントで使用されているシリコンコーティングを施したkerlon(ケルロン、通称:シルナイロン)のアウターテント生地は軽く、超が付くほど頑丈です。
一般的なポリウレタンコーティングのテント生地が2~3kg/4.4~6.6lb(lbは引裂強度の単位)に対し、ウナのテント生地は12kg/26.5lbです。

強風でテントが裂けたと言う話は何度か聞いたことはあるけど、ヒルバーグテントが裂けたという話は聞いたことがないです!
ポリウレタンコーティングの耐用年数が一般的に3・4年と言われているのに対し、シリコンコーティングされているヒルバーグテント生地は加水分解に強く、耐用年数は10年程度と言われています。
特徴や実際の使用感
設営・撤収|設営は簡単?スピーディーな撤収も可能?
「ヒルバーグは設営が難しいんじゃない?」というイメージを持つ方もいますが、驚くほど簡単に設営できます。
驚くほど簡単・スピーディーな設営:
1.テントを広げ、ポールの片側をポールホルダーに通し、もう片方をポール受けにセットします。
2.ポールにクリップを付けるだけで、ペグダウンなしでテントが自立します。
3.必要に応じてガイライン(張り綱)を張り、ペグダウンすれば、安定性はさらにUP
場所を選ばない自由度:
岩場、雪上でも問題なし!自立式であるため、ペグが打てない岩場、雪の上、ウッドデッキなど、地面の状態を選ばずに設営できます。登山やバックカントリーでの使用にも最適で、設営場所の選択肢が格段に広がります。
アラックは完全自立式で、フライシートとインナーテントが連結されています。一度、アウターテントにインナーテントやフットプリント(別売り)を付けてしまえば、付け外しの必要がないため(初回は自身で装着する必要あり)、慣れると数分程度で設営できます。
この構造のおかげで、雨の日でもインナーテントを濡らさずに設営・撤収が可能。悪天候下や急な設営が必要な場面で、その真価を発揮します。

吊り下げ式構造によりフライとインナーテントに隙間があることで、インナーはドライに保て、気温が低くても空気の層ができるので幕内は比較的暖かいよ!
設営動画|アラック2
居住性|前室はどれくらい広い?
アラックは、コンパクトながらもその居住性には定評があります。
快適な室内空間と2つの広い前室
広々とした内部空間:
ドーム型ならではの広い室内空間は、寝るだけでなく、中で着替えたり、荷物を整理したりする際もストレスが少ないです。ソロで使用すれば、広々ゆったりと使用することができます。
2箇所の広い前室:
両側に合計2箇所の前室があるため、片方を調理スペース、もう片方を荷物置き場として使うなど、用途を分けて利用できます。雨の日でも靴や濡れたギアを置くスペースが確保でき、インナーテント内を清潔に保てます。

2箇所の前室は広く、ソロ使用する場合は空間を贅沢に使用できます。冬キャンプの際に、友人は灯油ストーブを幕内にinしていました。それほど居住空間に余裕あります。
※ストーブを幕内で使用する場合は一酸化炭素中毒を防ぐため、十分に換気、もしくは一酸化炭素チェッカーを使用しましょう。

インナーテントのフロアは所謂「バスタブ型」になっており、雨水などの侵入を防いでくれます。


インナーテント内にはポケットが2箇所あり、小物や収納ケースなどを入れておけます。天井も含め計5つのループがあるので、ランタンなどを吊るすこともできます。
結露対策は?通気性はどうか?
アラックは天井部にベンチレーションがあり、入り口は上部・下部それぞれだけ開けておくこともできるので、調整次第で換気は十分にできます。
アラックだけに限った話ではないですが、ヒルバーグテントは高い機密性のため、他のテントと比べてアウターテントの内側が結露しやすいです。
換気の工夫:
アラックには天井部に換気口が設けられており、適切に開閉することで、テント内の空気の流れを確保し、結露を軽減できます。テント出入り口上部を少し開けておくのも効果的です。
ダブルウォール構造:
フライシートとインナーテントの間に空間があるダブルウォール構造のため、結露はインナーテントに到達しません。
対策:
換気をしっかりと行い、テント内で濡れたものを乾かさない、荷物を整理して空気の通り道を確保するなど、基本的な結露対策をすることで快適に過ごせます。

ヒルバーグテントはこのように、出入り口上部を少し開けておけます。換気の際は、内部が見えるまでオープンにしなくても、ペントカバー(屋根シート)を超えない程度にジッパーを下げるとプライバシーも確保できます!
高い耐風性・耐雪性|冬キャンプで使える?積雪期の登山は?
アラックは4シーズンテントであり、真冬の厳しい環境でも十分に対応可能です。夏の高山から真冬の雪山まで、年間を通してメインのテントとして活躍できます。日本の四季を通じて様々な環境でキャンプを楽しみたいキャンパーにとって、頼りになるテントです。
自立式ドーム構造:
3本のポールが交差するドーム型で、ペグが打てない場所でも安定して設営でき、あらゆる方向からの風に強い構造です。雪崩の危険が少ない場所での積雪期登山や、雪中キャンプにおいて高い信頼性を提供します。
ケルロン1200生地:
アラックのフライシートには、ヒルバーグ独自のKerlon 1200が採用されています。非常に優れた引き裂き強度と耐久性を持つ素材で、嵐や猛吹雪にも耐えうる性能を誇ります。
9mmポール:
ポール径は業界でもトップクラスの9mmを使用。ヘリノックスチェアを開発しているDAC社製です。これにより、高い耐風性・耐雪性を実現しています

ペントカバー(屋根シート)をしっかり張って、雪が滑り落ちやすくしておきましょう!
ペントカバーの「縁」の傾斜は、雨天時に雨水が幕体に沿って垂直に落ちないようにし、出入り口で人にかからないように落下方向を調整するように配慮されているよ!

アラック2 vs アラック3:あなたに最適なのはどっち?
アラックには2人用と3人用のモデルがあり、どちらを選ぶかは使用人数や用途によって変わってきます。
項目 | アラック2 (Allak 2) | アラック3 (Allak 3) |
---|---|---|
収容人数 | 2人用(ソロでの贅沢使い) | 3人用(2人でゆとり、3人でも対応可能) |
フロア面積 | 約2.8㎡ | 約3.8㎡ |
前室面積 | 2箇所(約0.8㎡ x 2) | 2箇所(約0.8㎡ x 2) |
最小重量 | 約2.8kg | 約3.2kg |
梱包重量(最大) | 約3.3kg | 約3.7kg |
用途 | デュオキャンプ、ソロ登山、自転車・バイクツーリング | 少人数ファミリー、ゆったりデュオ、冬期登山 |
アラック2がおすすめの人
主にソロ〜デュオでの使用を考えている人:
2人で快適に過ごせ、ソロなら広々とした空間を利用できます。
軽量性を重視する登山家やツーリスト:
3.3kg(最小2.8kg)という重量は、4シーズンの自立式2人用テントとしては非常に軽量で、バックパックでの運搬やバイクツーリングに適しています。
設営・撤収の手軽さを求める:
サイズがコンパクトな分、扱いやすいです。
アラック3がおすすめの人
2人でゆったりと過ごしたい、または3人(ファミリー)で使用する可能性がある:
アラック2よりもフロア面積が広く(前室面積は同じ)、特に冬場など荷物が多い時期や、悪天候でテント内で過ごす時間が長い場合に、そのゆとりが活きてきます。
居住性を優先したいソロキャンパー:
ソロで使うには広すぎるかもしれませんが、冬場にストーブや多くのギアをテント内に持ち込みたい場合など、ゆとりある空間を求めるソロキャンパーには最高の選択肢です。
オートキャンプやベースキャンプでの使用が多い:
重量増も気にならないシチュエーションであれば、アラック3の広い居住空間は大きなメリットになります。

結論として、基本はアラック2で十分な汎用性があるけど、より広い空間や3人(ファミリー)での使用を視野に入れるならアラック3も有力な選択肢!
👇 ヒルバーグ アラック をチェック 👇
【アラック vs ヒルバーグの他モデルとの比較】|アラック vs スタイカ、アラック vs ウナ
ヒルバーグには同等クラスのテントがいくつかありますが、アラックはその中でも「軽量性と堅牢性のバランス」、そして「汎用性の高さ」で独自のポジションを確立しています。
項目 | アラック (Allak) | スタイカ (Staika) | ウナ (Unna) |
---|---|---|---|
レーベル | レッドレーベル(Red Label) | ブラックレーベル(Black Label) | レッドレーベル(Red Label) |
構造 | 自立式ドーム型 | 自立式ドーム型 | 自立式ドーム型 |
収容人数 | 2人用/3人用(アラック2/3) | 2人用(ソロで快適) | 1人用(ソロ特化) |
前室 | 2箇所(十分な広さ) | 2箇所(より広々) | なし(インナー内に荷室スペース) |
重量 | 約3.3kg / 3.7kg | 約4.0kg | 約2.0kg |
フライ素材 | Kerlon 1200(高強度) | Kerlon 1800(最高強度) | Kerlon 1200(高強度) |
ポール径 | 9mm(高強度) | 10mm(最高強度) | 9mm(高強度) |
主な特徴 | 軽量性と堅牢性のバランス、汎用性の高さ、2つの前室 | 究極の堅牢性と居住性、過酷な環境での絶対的信頼性 | ソロの極限での安心感と自由度、最軽量クラス |
おすすめ用途 | 通年キャンプ、冬期登山、長期遠征、ベースキャンプ | 通年キャンプ、極地遠征、厳冬期登山、ベースキャンプ | 通年キャンプ、ソロ冬期登山、ULキャンプ |
アラック vs スタイカ|強度と居住性の追求か、バランスか
スタイカはKerlon 1800生地と10mmポールを採用し、ヒルバーグ最上級の強度を誇ります。前室もアラックよりわずかに広く、より過酷な環境での絶対的な信頼性や、究極の居住性を求めるならスタイカです。
アラックはKerlon 1200と9mmポールで十分な強度を持ちながら、スタイカよりも軽量です。積雪期登山や冬キャンプにも対応しつつ、携行性とのバランスを重視するならアラックが最適です。
👇 ヒルバーグ スタイカ をチェック 👇
アラック vs ウナ|ソロ重視か、汎用的なデュオ対応か
ウナはソロに特化したレッドレーベルの自立式テントで、アラックよりも軽量かつコンパクトですが、前室がありません。
アラックは2・3人での使用も視野に入れつつ、ソロで広々使いたい場合や、前室の利便性を重視するユーザーに最適です。
👇 ヒルバーグ ウナ をチェック 👇
キャンプスタイルや何を優先するかによって、最適なモデルを選びましょう。他のテントとの違いをじっくり検討してみてください。
アラックは購入する価値はある?お得に購入するには?
アラックは、決して安い買い物ではありません。高価なテントですが、耐久性と性能、そして何より信頼性を考えれば、長期的に見れば納得のいく投資になると思います。
適切に手入れすれば、10年、20年と使い続けられるほどの耐久性を持っています。ランニングコストを考えれば、決して高すぎる買い物ではありません。ヒルバーグのテントは人気が高く、中古市場でも比較的高値で取引され、リセールバリューが良い傾向があります。
楽天やyahoo!などのECサイトは、キャンペーン時などに大きなポイント還元があるため、かなりお得に購入できると思います。状態の確認が必要となりますが、メルカリなどのフリマアプリに安く出品されている中古品も狙い目だと思います。
ヒルバーグのテントは人気が高く、時期によっては品薄になることもありますので、見つけたら早めの検討をおすすめします。
👇 ヒルバーグ アラック の最安値をチェック 👇
まとめ|ヒルバーグ・アラックは「軽量性と堅牢性の究極バランス」を求める人に最適!

「ヒルバーグ・アラック」は、軽量性とヒルバーグらしい堅牢性を高い次元で両立させた、まさにオールラウンドなテントです。自立式で設営が容易で、2つの前室による高い居住性、そして真冬の環境にも対応する信頼性を持つため、あらゆるシチュエーションで頼れる相棒となるでしょう。
年間を通して様々な場所でキャンプを楽しみたい方
厳冬期登山や雪中キャンプも視野に入れている方
ソロでもデュオでも快適に使える汎用性の高いテントを探している方
設営場所を選ばない自立式の利便性を重視する方
高価でも「一生モノ」として長く愛用できる信頼性の高いテントが欲しい方
これらのニーズを持つ方にとって、アラックは期待を裏切らない、まさに「究極のバランス」を持つテントとなるはずです。高価な買い物ではありますが、高い機能性と耐久性で長い目で見ればコスパも良く、一度手に入れればどんな場所でも安心して眠れるという、かけがえのない価値を提供してくれます。
実際に使ってみると、設営の手軽さに驚くともに、シルエットの美しさに目を奪われます。アウターとインナー、そしてグラウンドシートまで一体型のヒルバーグテントを経験してしまうと、他のテントの設営が面倒に感じてしまうほどです。
アラックは間違いなく「買って後悔しないテント」です。
アラックだけに限った話ではないですが、本当に良いものを使っていると同じものを使用している人たちと繋がりを持つ機会に恵まれることもあります。
ヒルバーグは家族や普段の生活、職場以外ではなかなか得られない同じ趣味を持つ人との繋がりを持たせてくれる素敵なプロダクトだと思うのSASAだけでしょうか?
ぜひこのヒルバーグ・スタイカのレビューを参考に、次のテント選びに役立ててください。
👇 ヒルバーグ アラック を購入する 👇
今回の記事が少しでも参考になれば嬉しいです。ブログ内のリンクをクリック、または経由してご購入頂くことで、当ブログの運営支援となり、今後も役立つ情報をお届けできますのでよろしくお願いします!
また、東北の絶景キャンプ場や使用ギアなどについて、主にブログ・Instagram・Xで情報を発信しています。フォロー・シェアして頂けたら励みになります。よろしくお願いします。