
はじめに:ヒルバーグ・ウナは「最強のソロテント」?
「最強のソロテント」「究極の自立式テント」—。そんな評価を耳にし、気になっている方も多いのではないでしょうか。
スウェーデンの老舗テントメーカー、ヒルバーグ(Hilleberg)が誇る1人用(またはコンパクトな2人用)テント「ウナ (Unna)」。
シンプルながらも高い堅牢性と設営の容易さから、多くのベテランキャンパーや登山家から絶大な支持を得ています。
悪天候下でも安心して使えるソロテントを探している💦
ペグが打ちにくい場所でもしっかり設営できるテントが欲しい💦
コンパクトながらも、中で快適に過ごせる居住性を重視したい💦
冬キャンプや雪山など、過酷な環境にも対応できるテントが知りたい💦
高価なテントだからこそ、購入前にしっかりとしたレビューや比較情報を知りたい💦
と、購入を検討している方もいると思います。
今回は、ヒルバーグ・ウナがなぜこれほどまでに愛され、通常のソロキャンプから冬キャンプ、そして雪山テント泊まで、あらゆるシチュエーションで頼りになる存在なのかを徹底的にレビュー。
使い方、居住性、気になる結露対策まで、深く掘り下げていきます。
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ヒルバーグにおけるウナの位置付け|「レッドレーベル」に属する高機能ソロテント

ヒルバーグのテントは、その堅牢性と信頼性から世界中のキャンパーや登山家から絶大な支持を得ていますが、製品ラインナップは使用目的や環境に応じて分類されています。ウナは、「ソロでの堅牢性と設営のしやすさ」を追求したモデルとして、明確な位置付けがあります。
ヒルバーグのレーベルシステムとウナが属する「レッドレーベル」
ヒルバーグのテントには、強度や適応環境を示す「レーベルシステム」が採用されています。「レッドレーベル」「ブラックレーベル」「イエローレーベル」「ブルーレーベル」の4つがあり、ウナが属するのは「レッドレーベル」です。
レッドレーベル(Red Label):
ヒルバーグのテントの中でも、あらゆる季節に対応する耐久性と安定性を備えつつ、軽量であることを重視したモデルが揃うレーベル。
レッドレーベルテントはそれほど過酷ではない環境での長期及び短期の使用に適したモデル。軽量化に重点が置かれているため、過酷な環境や厳しい状況下での長期に渡る活動には向いていません。

激しい嵐に耐える能力は一般的なテントより秀でているよ。ベテランキャンパーは、強さと引き換えに軽さを取り、過酷な状況下での使用にレッドレーベルテントを選ぶ場合もあるよ!
ウナの立ち位置:
ウナは、レッドレーベルの中でも「ソロまたは少人数向け」に特化し、「完全自立式」というのが最大の強み。
悪天候下やペグが効きにくい場所(岩場、雪上、ウッドデッキなど)でも迅速かつ確実に設営できることが最優先されています。
\ヒルバーグ ウナ をチェック/
カラーラインナップ

ウナはサンド、グリーン、レッドの3色のラインナップとなっています。
各色、旧カラーは存在しますが、限定カラーの存在は聞いたことがありません。※もしあったら教えてください!
仕様・性能

※サイズ表記がインナー部分のみであることに注意!実際の設置に必要な面積は260cm×140cm程です!
◾️サイズ
室内最大高/100cm
フロア広さ/2.5㎡
収納サイズ/φ15×50cm
◾️重量
最小重量(総重量)/2kg( 2.2kg)
◾️材質
アウターテント 12kg/26.5lbの引裂強度を持つKerlon1200
インナーテント 30デニール リップストップナイロン 耐久撥水加工(DWR)
ポール DAC社の Featherlite NSL 9mmポール
◾️収容人数
1〜2人
ヒルバーグのテントで使用されているシリコンコーティングを施したkerlon(ケルロン、通称:シルナイロン)のアウターテント生地は軽く、超が付くほど頑丈です。
一般的なポリウレタンコーティングのテント生地が2~3kg/4.4~6.6lb(lbは引裂強度の単位)に対し、ウナのテント生地は12kg/26.5lbです。

強風でテントが裂けたと言う話は何度か聞いたことはあるけど、ヒルバーグテントが裂けたという話は聞いたことがないです!
ポリウレタンコーティングの耐用年数が一般的に3・4年と言われているのに対し、シリコンコーティングされているヒルバーグテント生地は加水分解に強く、耐用年数は10年程度と言われています。
ショートスリーブ・ポール受け
ショートスリーブとポール受けは幅が十分に広く、ポールを2本使うことができます。
2本使うことで強風などの過酷なコンディションにも対応できます(2本使用するためにはポールの追加購入要)。
ポール受け

※ウナではありませんが、同じヒルバーグのテントのものです。
ショートスリーブ

ダブルポール時にも交互にクリップを留めて使用できます。
シーム処理

強さと耐久性のために、折り伏せ縫いをしているそうです。すべてのステッチが4枚の生地を通り抜けるので、堅牢さと耐水性が高まります。
ヒルバーグのアウターテントには通常のテントにあるシームテープがありません(インナーテントにはあり)。
シームテープは経年で加水分解するため、劣化すると綺麗に取り除き、張り替える必要があります。ヒルバーグのテントはこの作業の必要がありません。
ヒルバーグ社のミシンは針の周囲に冷却ジェットを当てることで、摩擦熱で縫い目の穴が大きくなってしまうことを防止しているそうです。細部まで徹底した品質管理には脱帽です。
他メーカーのシルナイロン製テントと違い、ヒルバーグテントはこの縫い目処理のため、縫い目から水が沁みてきたり・滴るということが一切ありません。本当にすごい技術です。
特徴や実際の使用感
設営・撤収|「自立式」の強み、設営のしやすさと場所を選ばない自由度
2本のポールが交差するスクエア型構造により、ペグダウンなしでテントが自立します。
設営がとにかく簡単・スピーディー:
ポールをスリーブに通して立ち上げるだけ。フライシートとインナーテントが連結されているため、雨の日でもインナーを濡らさずに設営が可能です。
場所を選ばない:
ペグが打てない岩場や、雪の上、ウッドデッキなど、地面の状態を選ばずに設営できるため、登山やバックカントリーでの使用にも最適!
一度、アウターテントにインナーテントやフットプリント(別売り)を付けてしまえば、付け外しの必要がないため(初回は自身で装着する必要あり)、慣れると数分程度で設営できます。

収納袋に余裕があるから、撤収時はグチャッとまとめて袋に入れてもOK♪
設営動画|ヒルバーグ公式
居住性|1人で広々、2人だとコンパクト
十分な内部空間:
奥行きと高さがあるため、1人で使用する場合は広々とした空間を確保できます。テント内で着替えたり、荷物を整理したりする際もストレスが少ないです。
大人2人でも使用できますが、かなり狭いです..
あえての「前室なし」:
ウナには外部に前室がありません。これは軽量化と設営の簡略化のためですが、ギアの収納スペースが限られるという点には注意が必要です。

インナーテントのドアが大きく開くため、工夫次第で内部空間を有効活用できます。写真には写っていませんが、インナーテント内には収納ポケットが1箇所あります。

テント内に前室空間を作りたい場合、インナーテント入り口側の接続部分を片方外すという手もあります。

側面を外ロープで牽引することで、堅牢性が向上するだけでなく、強風時に後壁が風で押しつぶされて居住空間が狭くならないような設計になっています。
ヒルバーグテントはフライシートが地面まで達しています。換気性能を上げたい場合、後壁中央下に付いている留め具パーツを後壁ガイロープの付け根部分に留めて「まくりあげる」ことができます。
耐風性・耐雪性|堅牢性と軽量性の絶妙なバランス、厳しい環境下でも安心
ヒルバーグのテントが「最強」と評される所以は、その素材と構造にあります。ウナも例外ではありません。
Kerlon 1200(ケルロン1200)生地
引き裂き強度と耐久性に優れたヒルバーグ独自の素材「ケルロン1200」が採用されており、耐風性や耐雪性に優れ、真冬の強風や積雪にも耐えうる設計です。
軽量設計:
高い強度を持ちながらも、総重量は約2.0kgと、1〜2人用テントとしては比較的軽量に抑えられています。これにより、ULテント(ウルトラライトテント)を探している登山家や、荷物を少しでも軽くしたいソロキャンパーに選ばれています。

豪雪キャンプでの耐雪は経験がないけど、耐雪性以前に埋まってしまうと窒息の危険性もあるから注意が必要だよ!
屋根シートをしっかり張って、雪が滑り落ちやすくしておきましょう!屋根シートの「縁」の傾斜は、雨天時に雨水が幕体に沿って垂直に落ちないようにし、入り口で人にかからないように落下方向を調整するように配慮されているよ!

※ウナではありませんが、同じヒルバーグのテントのものです。
ウナの「結露」と対策
ウナは天井部分にしかベンチレーションがなく、換気性が良いとは言えないと思います。ウナだけに限った話ではないですが、ヒルバーグテントは高い機密性のため、他のテントと比べてアウターテントの内側が結露しやすいです。
結露対策:
換気口(インナーテント)の開閉、テント内の荷物を整理して空気の通り道を確保すると良いです。冬場であれば断熱性のあるマットなどで室温がなるべく下がらないようにすることが重要です。

少しでも乾燥を早めるため結露を拭き取るタオルなどを用意するとよいと思います。
ウナサイズであれば、帰宅してから乾燥させても場所・時間をそんなに取らないです。
「ソロテント」としてのウナの独自性
ヒルバーグには、ウナ以外にもソロ・少人数向けテントが多数存在しますが、ウナは特に「自立式」という点で独自のポジションを確立しています。
アクト (Akto) との違い:
同じレッドレーベルに属するアクトは、軽量な「トンネル型」テントで、設営にはペグダウンが必須。
一方、ウナは「自立式」であるため、設営の自由度や安定性でアクトを上回ります。前室の有無という違いもありますが、ウナは居住空間自体の広さに優れます。
ヒルバーグ アクト (Akto)

ソウロ (Soulo) との違い:
同じレッドレーベルの自立式テントであるソウロは、ウナよりも前室が広く、2人での使用や、長期遠征での快適性を重視したモデル。
ウナはソウロよりもコンパクトで軽量であり、「究極のソロ向け自立式テント」としての位置付けが強いと言えます。
ヒルバーグ ソウロ (Soulo)

【ウナ vs 他のヒルバーグソロテントとの比較】|ウナ vs アクト、ウナ vs ソウロ
ヒルバーグのソロテントを検討する際、多くの方がウナ vs アクト (Hilleberg Akto)、ウナ vs ソウロ (Hilleberg Soulo)で迷われるかもしれません。それぞれの特徴を比較表にまとめてみました。
特徴 | ヒルバーグ・ウナ (Unna) | ヒルバーグ・アクト (Akto) | ヒルバーグ・ソウロ (Soulo) |
---|---|---|---|
構造 | 完全自立式スクエア型 | トンネル型 (要ペグダウン) | 完全自立式ドーム型 |
前室 | なし(インナーテント内に荷室スペース) | あり(十分な前室) | あり(十分な前室) |
重量 | 約2.2kg(比較的軽量) | 約1.7kg(さらに軽量) | 約2.4kg(アクトより重いが、居住性・強度高) |
用途 | 雪山、岩場、ソロキャンプ、バックカントリー 設営場所を選ばない | ULキャンプ、前室を重視するソロ用途 設営場所を選ぶ | 雪山、長期登山、広々とした前室が欲しいソロ用途 設営場所を選ばない |
設営 | 非常に簡単、スピーディー | トンネル型としては簡単だが、ペグダウン必須 | ウナ同様に簡単だが、ポール数多め |
ウナ vs アクト:
アクトは前室があり、より軽量でULキャンプを重視する登山家や、前室の有無が重要な方に選ばれます。
一方、ウナは完全自立式であるため、ペグが打てない場所での設営や、より高い耐風性・耐雪性を求める場合に優位。
\ヒルバーグ アクト をチェック/
ウナ vs ソウロ:
ソウロはウナと同じ自立式ドーム型ですが、前室があり、より高い居住性と強度を求める方に適しています。その分、ウナよりも少し重く、価格も高めです。
\ヒルバーグ ソウロ をチェック/
キャンプスタイルや何を優先するかによって、最適なモデルを選びましょう。他のテントとの違いをじっくり検討してみてください。
どんなキャンパーにウナが選ばれるのか?
上記のような位置付けから、ウナは特に以下のようなキャンパーに強く選ばれています。
単独行で、どんな環境下でも信頼できるテントを求める登山家・バックパッカー
冬キャンプや積雪期登山に挑戦したいソロキャンパー
設営場所を選ばず、素早く確実に設営を終えたいキャンパー
ミニマルな装備で、最大限の安心感を得たいソロキャンパー

ヒルバーグの卓越した技術と哲学が凝縮されたウナは、過酷な自然と対峙するソロキャンパーにとって、「頼れる相棒」になると思います!
ヒルバーグ・ウナをお得な購入するには?
ウナは、決して安い買い物ではありません。高価なテントですが、耐久性と性能、そして何より信頼性を考えれば、長期的に見れば納得のいく投資になると思います。
楽天やyahoo!などのECサイトは、キャンペーン時などに大きなポイント還元があるため、かなりお得に購入できると思います。
状態の確認が必要となりますが、メルカリなどのフリマアプリに安く出品されている中古品も狙い目だと思います。
ヒルバーグのテントは人気が高く、時期によっては品薄になることもありますので、見つけたら早めの検討をおすすめします。
\ヒルバーグ ウナ の最安値をチェック/
まとめ:ヒルバーグ・ウナは「信頼」と「自由」を求めるソロキャンパーの究極の選択肢

ヒルバーグ・ウナは、卓越した耐風性や耐雪性、そして自立式であることのメリットを最大限に活かせる、非常に信頼性の高いテントです。
悪天候下の設営に不安を感じる方
設営場所の制約を受けたくない方
ソロキャンプで最高の安心感を求める方
冬山やバックカントリーに挑戦したい方
これらのニーズを持つ方にとって、ウナはまさに「最強の自立式テント」であり、期待を裏切らない相棒になると思います。
ULの観点から、他ULソロテントと比べると重量2kg越えは「軽い!」とは言えないテントですが、快適な居住性と軽量化のバランスの故なんだと思います。それでも日本の環境・気候ではむしろオーバースペックなくらいですが..
どこに行って、どんなところでもサッと設営・撤収できて、快適に寝泊まりできる。入り口をフルオープンすれば目の目に広がる絶景..最高ですね✨
ウナは決して安価な買い物ではありませんが、一度手に入れれば長く使い続けられるヒルバーグの品質は、価格以上の価値を提供してくれます。ぜひ、このレビュー記事を参考にしてみてください!
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