
青森県十和田市の十和田湖畔にある「宇樽部キャンプ場」は、手付かずの自然と静かな湖畔キャンプが楽しめる、東北でも屈指のロケーションのキャンプ場です。
東北だけでなく、ハイシーズンになると全国からキャンパーや観光客が集まります。
フリーサイトはどこがおすすめなのか?場所を取るために注意することは何か?周辺に温泉は?など、気になっている方も多いと思います。
この記事では、キャンプ場について、使用感や魅力、おすすめのサイトなどをsasa家の目線で解説していきます。
実際に使用し感じた点など記事にしましたので、最後まで読んで頂けると嬉しいです。
宇樽部キャンプ場
基本情報
・電話番号
0176-75-2477
・公式サイト
宇樽部キャンプ場【公式HP】
インスタグラム【公式】
・開場期間
例年4月下旬〜10月末
2025年シーズン 4月26日〜
※2024シーズンは11月中旬までオープン
※2025年現在、冬期間のオープンなし
場内サウナは利用可能(要予約→十和田サウナ)
アクセス
・車
最寄りの市街地から約50分
東北自動車道「小坂IC」から約45分
東北自動車道「十和田IC」から約1時間
・公共交通機関
JR八戸駅からJRバス東北「十和田湖」行き →「宇樽部」下車、徒歩5分
・最寄りの救急病院
十和田市立中央病院【HP】(車で約50分)
・最寄りのスーパー、コンビニ
コンビニ:ファミリーマート・十和田市街地(車で約40分)
スーパー:スーパーふじわら・十和田店(車で約50分)
※十和田湖の休屋周辺に地元のお店(田子屋商店、木村ストア)がありますが、なかなか強気な価格設定となっています。管理棟では薪や食料品の販売、キャンプ道具のレンタルが利用可能ですが、こちらも価格的に突発的な利用に留めた方がよいと思います。十和田湖周辺に入るまでに食料品などの買い出しは済ませておくのが無難です。
魅力ポイント
1.静けさのある雰囲気と自然、湖畔の景観
自然の景観を壊さないように適度に整備された場内。十和田湖に面した抜け感のあるサイト。
澄んだ空気感など全ての要素が非日常的でプライベートな時間を味あわせてくれます。

キャンプ場内の半島に佇む一本柳。朝の空気感と湖面の反射で別世界のような雰囲気になります。
当ブログのトップ画にもなっています。

湖畔サイトは東側に向いているため、天気の良い日は朝焼けが最高に綺麗です。

紅葉の季節は更に格別で、サイトから外輪山一面に広がる紅葉を堪能することができます。
気候条件によりますが紅葉のピークは例年10月の第3〜4週あたりです。宇樽部キャンプ場が最も混み合うシーズンです。
2.充実した場内設備
管理棟ではレンタル品が充実しているだけではなく、キャンプ用品やお土産、オリジナルグッズの購入も可能です。
十和田湖で採れたヒメマスのホイル焼きなども購入することができます。
トイレや炊事場、シャワーなど場内設備も充実し、安心して利用できるキャンプ場です。
3.リーズナブルな料金
宇樽部キャンプ場は、市営であるため比較的安価に利用することができるのも嬉しいポイントです。
4.アクティビティの充実
キャンプ場内は湖畔に面しているため、キャンプサイトからダイレクトにSUPやカヌーを使用できます。
紅葉シーズン早朝の十和田湖でカヌーやSUPクルージングはそれはもう最高の一言に尽きます。
場内では湖畔で楽しむ十和田サウナやカヌー体験などの自然体験ツアーもできます。
sasa家は秋・冬にキャンプをしながら、こちらのサウナを体験させて頂きました。

暑さを我慢してから、水風呂代わりの十和田湖に飛び込む体験は他では味わえないかもしれません。
飲み物やサウナハット等は全て用意して頂けるため、ほぼ手ぶらで参加できるのも嬉しい点です(水着は必要です)。

整いスペースもバッチリ!

ハイシーズンは場内からダイレクトに利用できますが、冬季間はスノーシューを履き徒歩で場内まで移動します。
場内基本情報
・ゴミ
分別し可燃ごみ、不燃ごみ(ビン・缶・PET・発砲スチロール)
粗大ゴミ(ガス管・コンロ・網)を全て捨てられます
・ペット
リードに繋いでいれば可
コテージ、炊事棟、シャワー棟不可
・花火
OK
手持ちのみ可 〜PM21:00まで
・遊泳
OPK
SUP、カヌーOK 必ずライフジャケット/PFDを着用
・釣り
禁止
・焚き火
OK
直火禁止
・温泉、シャワー、ランドリースペース
シャワー(3分100円、一時停止なし)、ランドリー棟あり
無料備え付けドライヤーあり
※近隣の日帰り温泉施設は車で約20分:十和田プリンスホテル
・wifi
あり 管理棟周辺
基本的に場内は携帯電話の電波弱め
※湖畔サイトでは対岸の?十和田市の公式wifiを拾うことができますが、やや安定しない印象
・電源、EV充電設備
なし
受付

受付棟の外観。
手前に車を駐車できるスペースがあります。
入場・場所取りについて ※重要!
チェックインは11:00〜になります。
11:00以降に入場する場合は、管理棟まで進んで受付でOKです。
宇樽部キャンプ場は地元でも人気のキャンプ場です。
良い景色を見渡せるサイトや過ごしやすいサイトは激戦地で、場所取りが重要になります。
場所を取るために重要なポイントはキャンプ場への到着時間です。
到着順に入場となるため、チェックイン時間より早い時間に来た方が良いです。
早めに到着した場合、キャンプ場入り口で待機することになります。

紅葉シーズン、入場待ちの車列。平日の10時前の写真です。
キャンプ場の正面入り口の左側を起点として、順に縦列駐車をして待機します。
11:00少し前になると、管理人さんが予約の有無の確認を行い、サイトカードとキャンプ場利用の注意書きを渡してくれます。
管理人さんの合図があったら入場です。
受付は管理棟で行いますが、場所取りをしてテントなどを設営してから受付でOKです。
経験則になりますが、平日はおおよそ10:00〜10:30、土日やハイシーズンであれば朝9:00くらいから並んでいる強者さんもいます。
ここぞという時の宇樽部は早めに到着するようにした方が良いと思います。
予約・料金
予約方法
宇樽部キャンプ場公式予約ページ、なっぷから可能
※公式HPからは先行予約が可能。
決済方法
現地決済 現金、カード、電子マネー(paypay不可)
コテージはオンラインクレジットカード事前決済
フリーサイト
・宿泊
利用料310円に以下を加算方式
駐車料金:大型車1040円 普通車520円 トレーラー520円 二輪車105円
テント210円/張 タープ210円/張
チェックイン11:00〜 チェックアウト〜10:00
・日帰り
利用料150円に以下を加算方式
駐車料金:大型車520円 普通車260円 トレーラー260円 二輪車52円
テント210円/張 タープ210円/張
チェックイン日の出〜 チェックアウト〜17:00
場内サイト
フリーサイト
サイトマップ
公式HP
通路や植物の植生を妨げない場所であれば、好きな場所にテントを張ることができます。
スペースがあればサイト脇に車を横付けすることも可能です。
湖側で日の出を楽しんだり、森側で木陰を楽しんだりと、好みに合わせて場所が選べます。
湖側フリーサイト おすすめ!
湖側は基本的に土と砂利のサイトで芝生エリアはありません。
設営時に割とテントが汚れたり、擦り傷が付いたりすることもあります。
雨が降ると土が跳ねて、道具が尋常じゃないほど汚れてしまうことも・・。
樹木の根が地表に剥き出しになっているところが多く、場内を歩く時や車高の低い車での走行は注意が必要です。
湖畔から望む十和田湖と外輪山の山々の景色は本当に絶景です。
湖側フリーサイトは十和田湖や山々、朝焼けなどの絶景を見たい方、SUPやカヌーを楽しみたい方におすすめできます。
以下に湖側フリーサイトの写真を、設営禁止の共有エリアからサウナエリアの方向に順に掲載します。

共有エリア(設営禁止エリア)・進入防止用の切り株が置いてあるすぐ左横のサイトです。
3〜4テント張れるためグループキャンプにも適してします。
難点は湖側に向かって傾斜あり、平らなところがほぼないです。
朝焼けを眼前に捉えることができますが、正面に遊覧船の船着場があるため、人工物が視界に入るのが少し残念ポイントです。

1枚目の左隣付近のサイトです。
このあたりから通路の妨げにならない様に設営するスペースが限られてきます。
スペースは程々ですが車が横付けできるほどで、平らなところが多いです。
外輪山が眼前に鎮座するため、新緑や紅葉を楽しむことができます。
サイトの右斜めに朝日を望むことができるので、おすすめの場所の一つです。

上のサイトから左に進んだあたりです。
jeepが停車しているところが通路なので、設営できるスペースは余裕があるとは言えないかもしれません。
tentipi zirkon7 light(テンティピ ジルコン7 ライト)サイズでギリギリです。
この辺りは湖にせり出した小さな半島のようになっているサイトが2・3箇所あり、比較的平らなです。

上のサイトから左に進んだ、湖畔で最後に平らなところです。
タイトル写真の撮影場所もここです。
湖の奥行きがあるので壮大な景色を眺めることができます。
HILLEBERG ATLAS(ヒルバーグアトラス)やNordisk Reisa6(ノルディスク レイサ6)が張れる広さがあります。
車も横付けしやすいです。
sasa家の一番おすすめの場所です。

上のサイトのすぐ左の付近です。
湖畔には面していますが、湖に向かって傾斜が強いため、設営にはあまり向かないかもしれません。
車の影になっている奥側には平らで設営できる場所が少しありますが、湖への視界を樹々が遮っています。
森側フリーサイト
森側フリーサイトを厳密にこの辺りです、と伝えるのは難しいのですが、①②コテージ前や③④コテージ周辺、④コテージからオートサイト⑩あたりまでだと思われます。
おすすめは①②コテージ前です。
sasa家は景観を主に重視するため、④コテージからオートサイト⑩あたりまでを使用した経験はありません。
③④コテージ周辺は使用したことはありますが、宇樽部を楽しみに来たのであればここじゃないな、というのが正直な感想です。

写真は①②コテージ前のサイトです。
このあたりのサイトは①②コテージ側から上下2段様になっていて、雰囲気も良く、比較的平らなところ多いです。
湖畔フリーサイトよりは樹木の根などの障害物が少ない印象です。
上下段あわせて広く場所を取ることができれば、大きめなテントも3〜4張りはでき、グループキャンプにも良い場所です。
樹々に遮られていて湖を望むことはできませんが、少し下るとすぐに湖へアクセスできるためSUPキャンプなどにも向いています。
場内設備へのアクセスが良く最もストレスが少ないサイトかもしれません。
森側フリーサイトは利便性がよく、森の雰囲気を楽しみたい方におすすめできます。
十和田湖は6・7月あたりに「やませ」と呼ばれる太平洋側からの湿った冷たい空気が流れてきます。
この影響で湖畔側は強風が吹き荒れていることも多いです。
風が強い時は無理に湖畔側に設営せず、防風林となる木々がある森側フリーサイトを使うのが良いかもしれません。
場内設備

受付棟の手前にあるシャワー等の外観です。

シャワールームは二つあり、とても綺麗です。

シャワー室の右手にはランドリースペースがあります。
ドライヤーも設置されています。

フリーサイト側のトイレの外観です。
中央には多目的トイレが設置されています。
手洗い場には洗剤も置いてます。

フリーサイト側の炊事等の外観です。

炊事場手前には燃えるゴミ箱が設置してあります。
据え置きの洗剤とスポンジが置いてあり、蛇口の一つに足洗い用のホースが設置してあります。

左手にあるのは空き缶、ペットボトル、空瓶用のゴミ箱です。
奥に竈門があり、焚き火などで出た灰はこちらに捨てることができます。

右手にあるのはガス缶・ビンの蓋用のゴミ箱、段ボールも捨てていくことができます。
終わりに
宇樽部キャンプ場は、十和田湖と外輪山が織りなす壮大な景色を四季折々で楽しむことができる高規格なキャンプ場です。
記事中にも何度も書いていますが、澄んだ空気と美しい景観、さらにプライベート感があり非日常を味わうには最高の環境で他にはないと思います。
満喫するためには場所取りがとても大事になりますが、一度は訪れる価値があると思います。
十和田湖周辺の秋田や青森に訪れた際は是非、利用してみてください!
本記事は随時アップデートしていきます。
今回の記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
地元秋田や東北のキャンプ場について、主にInstagramで情報を発信していますので、フォロー頂けたら励みになります。
よろしくお願いいたします。
周辺のおすすめ施設、グルメ
・十和田プリンスホテル:十和田湖畔に位置し、レストラン・ロビーから十和田湖の景観が楽しめる。
※日帰り温泉は大人1000円、子供500円(小学生以下無料)、営業時間12:00〜17:00
・十和田神社:自然の景観そのままに、雰囲気のある神社です。
・景勝地・奥入瀬渓流:十和田湖から焼山まで約14kmにわたる渓流で、特別名勝・記念物。
※美しい滝や清流が続き、四季折々の風景が楽しめます。
・奥入瀬家流ホテル by 星野リゾート:奥入瀬渓流にある唯一のリゾートホテル。
※ロビーに巨大な焚き火空間あり。日帰り入浴なし、宿泊をおすすめ!ホテル内レストランでフレンチも○
・十和田食堂:「ヒメマス」を使った刺身や塩焼き、丼が味わえる。
・マリンブルー:十和田湖畔に位置するカフェ。
※美味しいコーヒーとアップルパイがおすすめ!
・石窯ピザ Ortolana:美味しいピザなどが頂ける。
※食べ放題もあり。ピザだけなく、サラダやカレーなどもある。