
こんにちは、SASA(Instagram/ YouTube)です。東北の豊かな自然の中でキャンプを楽しんでいます。
「無料のキャンプ場」と聞くと、 手入れの行き届いていない草地、お世辞にも綺麗とは言えないトイレ、どこか漂う寂れた空気……。
しかし、山形市・西蔵王の豊かな森に抱かれた「古竜湖(こりゅうこ)キャンプ場」は、そんな固定観念を心地よく裏切ってくれます。
整備された芝生に、美しい湖畔のロケーション、立派な木造のケビンやバンガロー。これらがすべて「0円」で利用できるという事実は、まさに衝撃です。
ただし、「無料」の裏には、高規格キャンプ場に慣れた人ほど見落としがちな、いくつかの「不便さ」も潜んでいます。電気もガスもない環境で、いかに快適かつシンプルに過ごすか。
今回は、実際に利用したからこそ見えてきたリアルな視点と注意点を徹底レビューします。
古竜湖キャンプ場 魅力ポイント
1.「0円」の概念を覆す、ロケーションとケビンクオリティ


最大の魅力は、静かな湖面を目の前に望むロケーションです。湖畔に佇むケビン「三本木」やバンガローからの景色は特等席。
昭和46年開設という歴史を持ちながらも、山形市によって管理された木造建築は立派で、一歩足を踏み入れれば、木の温もりに包まれたプライベート空間が広がります。
2.人工の灯りのない静寂の夜

このキャンプ場には、街灯やケビン内の照明といった「人工的な光」がほとんどありません。夜を迎えると、場内は完全な暗闇と静寂に包まれます。
スマートフォンなどの電波も届きにくいため(無料Wi-Fiはあり)、デジタルデトックスには最適な環境です。不必要な便利さを手放すことで、五感が研ぎ澄まされ、湖を渡る風の音や虫の声、満天の星空をダイレクトに楽しむことができます。
3.ソロからファミリーまで、厳格に守られた安心の利用環境

無料キャンプ場にありがちな「予約不要で大混雑」「夜中まで騒ぐグループがいる」といったトラブルが、ここにはありません。
完全予約制で、1日の利用組数が厳しく制限されているため(ケビン1組、テント15組など)、常にプライベート感が保たれています。
管理人さんが常駐しており(土日祝日などタイミングによる)、受付や場内ルール(午後10時消灯)の徹底を行っているため、ソロキャンパーや女性でも安心して過ごせます。
古竜湖キャンプ場 基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 連絡先 | 管理棟:023-687-8319(開設期間中のみ) 商工観光部観光戦略課観光インフラ整備係:023-641-1212 |
| 公式サイト | 山形市公式ホームページ(古竜湖キャンプ場) |
| 開場期間 | 【プレオープン(週末・祝日中心)】 ・5月上旬〜6月下旬 ・利用可能施設:バンガロー(古竜・こまくさ)、テントサイト 【フルオープン(連日利用可能)】 ・7月中旬〜9月下旬、および10月の指定日(※年によって変動あり、冬期は閉鎖) ・利用可能施設:ケビン、バンガロー、テントサイト |
アクセス
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車 | ・秋田市から東北中央自動車道「山形上山IC」から車で約10分 ・山形市から国道112号経由で約20分 ・盛岡市、仙台市から山形自動車道「山形蔵王IC」から西蔵王高原ラインを経由で約20〜25分 |
| 最寄りの救急病院 | ・山形大学医学部附属病院(TEL:023-633-1122)(車で約15分) |
| 最寄りのスーパー コンビニ | ・コンビニ: セブン-イレブン 山形表蔵王店(車で約15分) ・スーパー: マックスバリュ 青田店(車で約15分)、ヨークベニマル 成沢店(車で約15分) ・週末びっくり市(車で約15分): 山形現地で絶大な人気を誇る、知る人ぞ知るローカルスーパー(基本は金・土・日の週末営業)。特に精肉コーナーの充実ぶりが凄まじく、新鮮な肉が豪快に量り売りされている。地元の新鮮な野菜や珍しい食材も格安で手に入ります。 |

山形市街地からのアクセスは良好ですが、キャンプ場へアプローチする最後の数キロは、道幅が狭く一部未舗装(砂利道)の急な坂道が続きます。車高の低い車や、荷物を満載した大型バイクでの走行は、速度を落として十分注意してください。
山を登ると周辺には売店や自動販売機が一切ありません。必ず山形市街地で買い出しを済ませてからチェックインしてください。
場内基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゴミ | 完全持ち帰り、灰や炭を除く |
| ペット | 原則不可 バンガロー(シャクナゲ)のみペット同伴の宿泊OK |
| 花火 | 手持ち花火を含め、原則禁止 |
| 焚き火 | OK 直火禁止 ※万が一に備え、消火用の水を各自で用意することがルールとなっている |
| 釣り | 禁止? 釣り禁止の立て看板あり しかし実際には釣りをしている人あり 管理人へ要確認 |
| SUP・カヌー | 禁止 |
| シャワー | なし |
| ランドリー スペース | なし |
| 温泉 | なし ※近隣に日帰り温泉あり、後述 |
| 電源 EV充電設備 | ケビン・バンガロー内もなし 電源が必要な方はポータブル電源などの持参必須 |
| WiFi | あり SSID:koryuko-freeWiFi PASS:1111 1111 |


場内には「釣り禁止」の看板がありますが、普通に釣りをされている方がいました。もしかしたら許可制の可能性もあるため、釣りをされる方はご自身で確認をお願いします。
周辺の日帰り入浴施設

- 山形うわの温泉 天神乃湯(キャンプ場から車で約15分)
営業時間:10:00~22:30
休館日:なし?、要確認(電話:023-688-5837)
料金:大人390円、小人(小学〜中学生)200円、小学生未満無料
備考:売店・軽食カウンターあり

- 悠湯の郷 ゆさ & おふろcafé yusa(キャンプ場から車で約15分)
営業時間:10:30~22:00(最終入館21:00)
休館日:なし
料金:コース(フリー・120分など)ごとに設定、詳しくは公式HPでご確認ください
アメニティ等:ボディソープ、シャンプー、コンディショナー 、洗顔フォーム、化粧水、乳液
備考:眺望温泉、サウナ、半露天風呂あり
予約・料金・チェックイン/アウト
予約・決済方法
| 方法 | |
|---|---|
| 予約 | 1、山形市公式HPから「山形市公共施設予約システム」にアクセスし、利用登録 2、利用登録の審査が完了したら、古竜湖キャンプ場のページから予約 ※原則、利用日の5日前まで |
| 決済 | 無料、なし |
※直前のキャンセルや到着が遅れる場合は、必ず管理棟へ電話連絡(023-687-8319)を入れてください
システム登録と予約の流れ

古竜湖キャンプ場は無料ですが、しっかりと利用登録が必要です。山形市公共施設予約システムに情報を登録します。

必要情報を入力完了すると、登録したアドレスにメールが届きます。仮登録→審査を受け、承認されるとアカウントが登録完了となります。

古竜湖キャンプ場の予約ページから、希望サイトを選択→申込トレイに入れて申込を確定します。審査が通れば利用許可OKのメールが届きます。
料金、チェックイン/アウト
| 料金プラン | 料金 | チェックイン・チェックアウト |
|---|---|---|
| テントサイト | 無料 1日15組まで | IN:11:00〜17:00 OUT:〜10:00 |
| ケビン | 無料 6~8人用、1日1組まで | IN:14:00〜17:00 OUT:〜10:00 |
| バンガロー | 無料 2~3人用、1日6組まで | IN:14:00〜17:00 OUT:〜10:00 |
受付方法

場内に入ると、右手に駐車場が見えてきます。最初は通り過ぎ、キャンプ場内へ車・バイクのまま進みます。

左手に管理棟が見えてきます。受付時は管理棟周辺に一時駐車します。

到着したら、管理人さんに予約の名前を伝えて受付用紙に記入を行います。
ここでテントの設営場所の指示や、ケビンの鍵の受け渡し、利用上の注意点(消灯時間など)の説明を受けます。
利用許可証などの発行は特にありません。注意書きとアンケートを受け取ったらサイト選びの開始です。
受付時の注意点


10:30頃に到着しましたが受付OKでした。しかも、すでに受付終了し設営を開始されている方もいました。管理人さんによるのかもしれません。
場内サイト解説
サイトマップ

テントサイト

太陽は古竜湖の左側から昇り、サイト後ろの山側へ沈んで行きます。日中は日差しを遮れないため、タープ等があっても良さそうです。


それではテントサイトの様子を管理棟前から見ていきます

管理棟前から、テントサイト最奥を見た様子。

管理棟すぐ近くのサイト。樹々に古竜湖の景観は遮られてしまいますが、駐車場や設備が近く、とにかく利便性が高いです。

先ほどの写真と同じ位置のサイト。ここからは湖方向を見ながら徐々に、サイト奥へと場所をスライドさせていきます。

トイレ前付近から、古竜湖方向を見た様子。

トイレ右斜前付近のサイトは、前方を遮るものが全くなく、景色に抜け感があります。設備にも近いため、おすすめできる場所の一つです。

この辺りは前方に木があるため、抜け感や写真映えを重視する方は避けてもいいかもしれません。



テントサイト最奥。最奥故にプライベート感があります。前方に障害物がなく、景色に抜け感もあり、個人的には1番おすすめの場所です。
駐車場・場内設備からは一番遠いですが、それでも徒歩圏内であるため、不便は感じませんでした。

最奥からテントサイト全体を見た様子。

余談ですが、湖周囲には遊歩道があるため散策が可能です。
ケビン(6〜8人用)三本木


ネットは啄木鳥対策だそうです。実際に行ってみると、啄木鳥が引っかかりぶら下がっていてちょと怖かったです…

竈門・灰捨て場の横を通過し

樹々の間の狭い通路を進むと三本木へ着きます。

階段を登ったデッキの様子。

景観を良いですが、やはり啄木鳥防止ネットが気になります。

中は棚以外は何もありません。
バンガロー


バンガロー「こまくさ」。湖畔に面しており、設備も近いため、一番人気です。周囲は樹々に囲まれていたり、段差があるため、車両の横付けはできません(徒歩圏内ではある)。


バンガロー周囲が林間のようになっているため、バンガロー前をサイトとして利用されている方もいました。
場内設備
トイレ

以前あった木造のトイレ小屋は撤去され、現在は仮設トイレ(洋式・簡易水洗)が設置されています。市によって定期的に清掃されているため、仮設としては清潔に保たれていますが、高規格サイトの綺麗な温水洗浄便座を期待していくとギャップを感じるかもしれません。
夜間は照明がないため、ヘッドライトや懐中電灯を持っていくとよいです。



炊事場

屋根付きの立派な炊事棟が1棟あります。


水道は湧水(塩素殺菌のみ)が贅沢に流れっぱなしになっています。お湯は出ません。
竈門・灰捨て場

炊事場に隣接する炊飯小屋には5組が同時使用できるカマドがあり、薪を使った調理が可能です。
灰もこちらに処理します。
管理棟(薪販売?)


管理棟や管理棟横には薪が置いてあります。キャンプ場利用者は使えるようですが…

販売という形はとっていないようなニュアンスでした。キャンプ場運営のための「協賛金」という形で受け付けているとのことで、金額は明示されませんでした…
まとめ
古竜湖キャンプ場は、「無料だから」という理由でチープな妥協をする場所ではなく、むしろ「無駄な設備がないからこそ、自然の豊かさを贅沢に味わえる場所」です。
電気がない、ゴミは持ち帰り、道具はすべて自給自足。この不便さを楽しめるキャンパーにとって、これほど美しく、静かで、コストパフォーマンスに優れたキャンプ場は他にありません。

日中は太陽光に照らされた古竜湖のエメラルドグリーンにとても癒されました。

朝は無風で、湖面が凪となるため、少し高い位置からは樹々や山並みのリフレクションを魅ることもできます。

無料でこの行き届いた整備、景観、管理常駐はほんと贅沢すぎる…
最後に、これほど素晴らしい施設が0円で維持されているのは、山形市の管理と、これまできれいに使ってきた先輩キャンパーたちのマナー(敬意)があるからです。来たときよりも美しく。ルールを厳格に守り、この美しい湖畔の特等席を、いつまでも大切にしていきたいものです。
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周辺の観光・グルメスポット
【グルメ】

- 肉そば まると: 現地で実際に味わって、その美味さに衝撃を受けた名店。山形名物「冷たい肉そば」の最高峰のひとつです。 透き通ったスープは、鶏の旨味とコクが凝縮されていながらも、上品であっさりとした仕上がり。そこに合わせる自家製麺は、豊かな風味と心地よい歯ごたえが絶妙で、コリコリとした親鶏の旨味肉と絡み合う瞬間はまさに至福。
- そば処 つる福 本店:山形に来たら外せないのが「冷たい肉そば」。つる福の肉そばは、コリコリとした歯ごたえのある親鶏の肉がたっぷり乗り、鶏の旨味とコクが凝縮された冷たいつゆが、角の立った蕎麦によく絡む。サクサクの「げそ天」をセットで頼むのが山形流。大盛りは器もデカく、重量感抜群でボリューム満点です(※名物「鳥中華」は日によってお休みの場合もあるので注意)。
- 赤湯ラーメン 龍上海(りゅうしゃんはい): 山形が誇るご当地ラーメンの雄「赤湯からみそラーメン」の総本店(米沢・高畠方面への道中にあります)。中央に鎮座する真っ赤な辛味噌を、濃厚な煮干しベースのスープに少しずつ溶かしながら、もちもちの太縮れ麺をすする一杯。キャンプ帰りの冷えた身体に、ニンニクの効いたパンチのあるスープが芯まで染み渡る。
- バーベキュー白樺: 古竜湖キャンプ場から車ですぐの山中に佇む、創業50年以上の歴史を持つジンギスカンの名店。白樺の木々に囲まれたロケーションは、キャンプの延長線にあるような心地よいアウトドア感。 ここのジンギスカンはラム肉独特の臭みが一切なく、驚くほど柔らかくてジューシー。自家製の秘伝のタレが絶品で、白米が止まらなくなる。
- ZAO BREWERY & Crang Dining(蔵王ブルワリー): 西蔵王の麓に佇む、蔵王の美しい湧水を使用したクラフトビールの醸造所兼ダイニング。 山形の食材を活かしたこだわりのピザや肉料理を、開放的で洗練されたモダンな空間で楽しめる。
【観光・お土産】
- 蔵王の御釜(おかま): 蔵王連峰の象徴ともいえる円型の火口湖。天候や光の当たり方によってエメラルドグリーンやコバルトブルーに色を変える神秘的な姿は、一度は見ておきたい絶景。(※標高が高いため、夏でも羽織るものを持参してください)。
- ぐっと山形(山形県世産品ショップ): キャンプ場から山を下りてすぐの国道13号沿いにある、巨大なお土産・物産館(道の駅のようにお買い物やグルメを楽しめます)。山形名物の果物や米沢牛、地酒、銘菓が網羅されており、キャンプ帰りの「お土産購入スポット」としてこれ以上ない利便性。フードコートも充実しているので、手軽な山形グルメの食べ納めにもおすすめ。




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