
こんにちは、SASA(Instagram/ YouTube)です。東北の豊かな自然の中でキャンプを楽しんでいます。
先日、別記事「【寝心地と収納で選ぶ】失敗から辿り着いた厚さ10cmの“その先”」では、数々の睡眠地獄を経て辿り着いた最高峰マットたちをご紹介しました。
その中でも、名実ともにキャンプ界の「寝心地の王様」として君臨するのが、NEMO(ニーモ)のローマーです。
高密度なウレタンと極上のストレッチニットがもたらす「包み込まれる低反発感」は、一度味わうともう他のマットには戻れないほどの魔力を持っています。
しかし、そんな完璧に見えるローマー(旧型)にも、実はユーザーの間でずっと囁かれていた「3つの大きな気になる点」がありました。それが「撤収時のウレタンの硬さ」、夏場に素肌で寝たときの「汗ばみ・ベタつき感」、カラーや見た目にこだわるキャンパーたちを悩ませてきた「蛍光グリーンの色浮き」です。
「寝心地は100点だけど、ここさえ良くなれば……」
そんな私たちのワガママな願いを期待以上に潰して登場したのが、2026年最新モデルの「ローマー(シングルワイド)」です。今回は、新旧どちらも使用したからこそ分かる、新型の進化ディティールを深掘りレビューします。
【スペック表】2026年新型ローマーと旧型の違い

まずは結論として、新旧でスペックがどう変わったのかを一覧表で整理しました。
| 項目 | 旧型:ローマー XL ワイド | 2026新型:ローマー シングルワイド |
| 展開サイズ | 76 × 203 × 10 cm | 76 × 203 × 10 cm |
| 収納サイズ | 約 40 × 25 × 25 cm | 約 40 × 25 × 25 cm |
| 重量 | 約 2.27kg | 約 2.5 kg(約200g増量) |
| 断熱値(R値) | 6.0(極寒対応) | 7.0(冬キャンプの底冷えを完全シャットアウト) |
| カラー | 鮮やかな蛍光グリーン | 表面:チャコールグレー / サイド:ダークグリーン |
| 内部構造 | 従来の肉抜きウレタン | Flow Core(フローコア)構造 ※最新技術 |
展開サイズや収納サイズはそのまま維持されていますが、注目すべきは「重量が2.27kgから2.5kgへと少し増している点」です。
軽さだけを正義とするUL思想とは真逆ですが、これには「寝心地の質感」と「断熱性能」を極限まで高めたという、最高峰マットならではの明確な理由があり、進化しています。



実測値は確かに新旧で同じです。言葉で表現するのが難しいですが、収納時の全体的なボリューム感とバルブ部分の飛び出し具合は、2026モデルの方が抑えられている印象です。
スペック表には現れない、隠れた最大の神アプデ「収納袋のゆとり」
スペック表を見ると、収納サイズは「約40×25×25cm」のまま変わっていないように見えます。しかし、実際に新旧を使い比べてみると、収納袋のサイズ感(設計)が明らかに変わっています。


旧型のローマーは袋のサイズが結構ギリギリで、ウレタンの硬さも相まって「ある程度しっかりとペッタンコに丸めないと収納袋に入れづらい」というストレスがありました。撤収時にこれで苦労したキャンパーは多いはずです。
しかし2026年の新型は、収納袋自体にかなり余裕を持たせて作られています。前述した「Flow Core構造」によってマット自体がペッタンコに潰れやすくなったことに加え、袋側にゆとりがあるため、多少雑に丸めても「スポッ」と一発で収納袋に収まります。
「展開・収納サイズは維持」というスペック上の数字だけでは絶対に分からない、現場での撤収ストレスをゼロにしてくれる本当にユーザー想いな進化です。
実機で体感!新型ローマーが“最高峰の先”へ行った進化ディティール
新型が本当に凄いのは、サイズ感を維持しながらも、旧型の弱点だった「準備と撤収のストレス」をクリアし、さらに肌に触れる質感とスペックを向上させた点にあります。
① 内部の「Flow Core構造」が生む、圧倒的なペッタンコ感と排気スピード
インフレーターマットのウレタンは内部構造のため、私たちが肉眼で中の形を見ることはできません。しかし、新型には「Flow Core(フローコア)」という最新の肉抜き技術が採用されています。
ウレタンの内部に空気の通り道(気道)を縦横無尽に張り巡らせるこの技術と、新開発された「Laylowバルブ」の配置・構造変更が組み合わさったことで、排気スピードが劇的に向上しました。
旧型はウレタンの密度が高いぶん、排気バルブを開けて体重をかけても反発力が強く、ペッタンコにするのにそれなりのパワーが必要でした。しかし新型は、実際に丸め体重をかけると信じられないほど「スーッ」と素直に空気が抜けていきます。
力を入れずともウレタンが素直に潰れてくれるため、撤収時のストレスが完全に過去のものになりました。

旧型モデルでも体重・力がある男性はそこまで収納(排気)に苦労はしていないと思われますが、2026モデルは本当に排気が早いです!女性でも扱いやすくなっています✨
② 重量アップの理由。肌に触れる「表面素材の質感」と「R値7.0」への進化
新型は旧型に比べて約230gほど重くなっています。一見デメリットに思えるこの重量増こそが、最高峰たる証です。
まず、マット表面の素材(ストレッチニット)の質が全面的に変更されました。


旧型のローマーは、ネットの口コミでも「夏場に半袖で直接寝ると、汗で少しペタつく感じがする」という声が一部で見られました。しかし2026年モデルの新型は、高密度でしっとり肌に吸い付くような高級感はそのままに、不思議なほどサラッとした肌離れの良いファブリックへとブラッシュアップされています。

新旧を並べて寝比べると、その差は歴然。旧型は少しツヤがあり、触ると「高密度なスポンジ」に近い触感でした。対して2026モデルは完全にマットな質感で、上質な「布感(ストレッチニット)」が前面に出ています。この布感のおかげで、夏場でもサラッと快適に眠れそうです。
さらに、断熱性を示すR値が「6.0」から、冬の凍った地面からの冷気を完全に遮断する「7.0」へと引き上げられました。
この表面素材のファブリック強化と、R値7.0を満たすための高密度なウレタン・構造の進化によって生まれたのが、この2.5kgという重量です。しかし、オートキャンプにおいてこのわずかな重量増は、デメリットどころか「引き換えに手に入るオールシーズンの睡眠の質が格段に上がった」という、ポジティブすぎる進化と言えます。
【まだある】新旧ローマーの「細かな仕様変更」3つ
ここまで解説したウレタン構造や表面素材の大進化以外にも、実機を使用してみて気づいた「仕様変更」が3つあります。公式HPのスペック表にもほとんど書かれていない、NEMOの細かなこだわりが詰まったポイントです。
① 排気バルブの数が「3個」から「2個」に減少

旧型のローマーは本体に3つのバルブが並んでいましたが、2026新型では2つに減っています。 「バルブが減ったら空気の抜けが悪くなるんじゃ?」と思うかもしれませんが、逆です。
前述した「Flow Core構造」とバルブ自体の排気効率が劇的に向上したため、バルブが2つでも旧型より圧倒的に爆速で空気が抜けます。 むしろ、撤収時に開け閉めするバルブの数が減ったため、動作の手間が一つ減るというスマートな進化を遂げています。
② マット連結用の「トグル・ループ」が上下から“下部のみ”へ

ローマーは、複数枚のマットを横に連結するためのトグル(ボタン)とループ(輪っか)がサイドに付いています。旧型はこれが「上下に2箇所ずつ」付いていましたが、新型では「下部の1箇所」に簡略化されました。
「減らして大丈夫?」と思うかもしれませんが、横の連結はもちろん、撤収時にマットをクルクルと丸める時に、広がらないように固定するバンド代わりになる機能は全く損なわれていません。
旧型は連結時に上下2箇所をパチパチと留める必要がありましたが、下部1箇所を留めるだけで固定されます。連結と撤収時の手間をミニマルに削ぎ落とした、素晴らしい引き算の設計です。

そもそも連結しない、上下両方とも留めないというユーザーも多かったんだろうね…
③ 付属の空気入れ(ボルテックス)のカラーが「チャコール」に

NEMOの代名詞でもある、息を吹き込んで使う優秀なポンプサック(ボルテックス)。 旧型はこれまた非常に鮮やかな「蛍光イエロー」の袋だったのですが、新型ではマット表面と同じ上品なチャコールグレーへと変更されています。
設営中・設営後のテント内に転がしておいても色浮きせず、サイトのトーンを崩さないこの細かな配慮は、デザインにこだわるキャンパーにとって涙モノの嬉しさです。
2026年モデルで「色のジレンマ」が完全に解決した件
そして、実物を見た瞬間に私が一番ガッツポーズをしたのが、カラーリングの全面リニューアルです。
これまでの旧型ローマーは、非常に鮮やかな「蛍光グリーン」でした。単体で見ればカッコいいのですが、我が家のようにカラーや道具の持つ雰囲気を統一しているキャンパーにとって、この明るい色はサイトの中でどうしても浮いてしまう「色のジレンマ」がありました。
寝心地のためにサイトの統一感を諦めるか、上からブランケットやシュラフ、カバーをわざわざ被せて使うか……。そんな悩みを、2026年モデルは完璧に置き去りにしてくれました。

この渋すぎるカラーリングに変更されたことで、サイトのカラーや雰囲気を邪魔することなく空間に溶け込んでくれます。

特にサイトで目立つマット側面は、写真で見ると少しだけグリーンがかって見えますが、実物はほぼブラックに見えます(明るさの影響あり)。

質感(寝心地)と収納サイズを満たした上で、ついに、主張しすぎないカラーで「見た目」まで完璧に両立できる最高峰マットです。
【本音】寝心地は同じ100点。それでも新型に買い換える価値はあるか?
最後に、現在旧型ローマーを使っている人、あるいは安価なマットからのステップアップを考えている人へ、本音をお届けします。
もしあなたが、「眠るだけの心地よさ」だけを求めるなら旧型でも十分に100点満点、あるいは他の選択肢もあるかもしれません。ローマーは新旧で、あのじんわりと包み込まれる極上の低反発感に大きな差はありません。どちらも自宅のベッドを余裕で超えてきます。
しかし、もしあなたが、
そう願うこだわり派のキャンパーであれば、この2026年モデルは今すぐ買う・買い換える価値がある「インフレーターマットの完全体」です。
次のキャンプから、設営・睡眠・撤収のすべてを極上のものに変えてみませんか?
▼ 他のSASA家愛用のキャンプギアはこちら
▼ 【必見!】SASA家流・キャンプや趣味のための家計管理術はこちら







COMENTS